今江章宏医師の研修報告

 12月6日から29日まで、勤医協中央病院2年目研修医の今江医師が、地域保健医療研修を行いました。

 14日まで江差診療所、15日からは函館稜北病院で研修しました。2010年1月に研修した和田医師、8月の菅藤医師と同じく、診療所研修+リハビリ研修を行いました。

(写真は職員学習会で講義中の今江医師)

江差診療所の研修

 江差では、訪問診療の同行など診療所の医療活動にふれました。診療所から道立江差病院に入院し、胃ろうをつくって、自宅退院を考えている事例を受け持ちました。

 まとめの研修報告では、この事例にふれながら、江差のような地域のニーズにこたえられる医師研修を整理しています。

 「各専門科を一通り研修し、救急初期対応や、ある程度の外来・入院治療ができれば、それで総合医として、地域で診療にあたれるかというと、これはあくまで初期研修の到達目標、これだけでは地域の医療ニーズにはこたえきれない。初期研修につづいて、総合内科や家庭医療の『専門研修』が必要」、そうまとめています。

 「医局派遣により、地方自治体病院の人員を埋めている現状。本来はそれぞれの高度な専門知識・技術を高め、研究につなげることが一番のやりがいという医師が、地方の病院を支えるのを『消極的地域医療』とすれば、患者中心の医療、家族志向型ケア、地域包括ケアをめざす家庭医療は『積極的地域医療』にあたる」

 「江差診療所は、家庭医療と同じことを実践している良いフィールド(資源もそろっている)。まずは稜北病院や勤医協中央病院と連携して、つながりを持ちながら教育を展開すれば、若手研修医も目的とやりがいを持って、来やすくなる」と、研修報告の最後に、提言をしてもらいました。

函館稜北病院の研修

 函館稜北病院では、リハビリ研修を行いました。

 急性期病院から回復期リハ病棟に転院したばかりの患者さんを1名担当し、初期のリハビリ評価、全職種カンファレンスまでの流れを体験しました。

 さらに回復期リハ病棟から自宅に退院間近の患者さんも1名担当して、退院前の家屋評価、在宅スタッフとのカンファレンスなどを体験しました。

 その他、急性期病院のリハビリ見学、訪問リハビリの同行などを行っています。

 「函館にくるまでの救急医療や内科の研修で身に付けた、疾患の診断・治療も大事だけれど、疾患によって生じる障害の評価とリハビリも大事。本人だけでなく家族の思いも踏まえたゴール設定も大事。これらをふまえて、地域の医療全体にも関わっていきたい」と、研修報告でまとめていました。

 1か月たらずの短い期間でも、奥尻の病院見学や函館市内観光もまじえた、なかなかハードな研修でした。

 それでも、道南の研修のツボをしっかり押さえてもらい、なおかつ道南勤医協にとっても教えられることの多い研修でした。(写真は後期研修、餌取医師とベッドサイドリハ評価中)